ボンバーパンチ

case-k2007-09-24

が俺の右手から放たれた。


俺の右手は吹き飛んだ。

と同時に相手の顎が抉れた。

もう駄目。

脂肪。


遠藤の奴死にやがった。

まさに辞遠藤。


あ〜でも、絶対俺の腕の方が痛い。

美容師になろうと思ってたのにこれじゃハサミも握れない。


ファッキン!!


こんな日は調布の飲屋の「鳥ッピーのcoolですよろしく」で生茶コークで一杯やりたい。

スカトロマニアの汚い髭のマスターの話はいつも最初は興味深くて楽しいけれど、一時間半くらい経つとなんか苛立ってくる。理由は単純に飯を喰ってる時にする話じゃないからだ。
スカトロと下ネタは違うという変な美学も理解できないし、ウザい。
少なくともマスターの話は俺には只の下ネタにしか聞こえないのだ。


胡麻ドレッシング酎を最後にジョッキの半分だけ飲み、店を出る。
自分が案外酔っていることに気付く。

ちょっとわらけてきて気が大きくなった俺は別に何か怒りにかられてでは全然なく、ただ何となく道の脇に置いてあるゴミ箱を蹴り倒す。

蹴って初めて分かったが中はパンパンにゴミが詰まってた。
かなりの重量。

俺は足を挫いた。


怪我はいつものことなので足を挫いた事はすぐ忘れ、歩き憎さだけを感じながらいつもより歩幅を小さく歩く。
多分明日には何で足が痛いかも覚えていまい。

いつもどおり歩くと左足は1メーター進むが右足は80センチしか進まないから歩いてる内に右に一回転した。


ところで、ここはどこだろう?
気付いた時にはもう遅く真っ暗闇の森の中。
なんか足は痛くない。でも動かない。