警察
なかなかいい奴だった。
部屋にあった変死資料とかなんちゃら毒ガスマスクとか聞いたら色々話してくれた。
あとクロークとか資料入れとかが錆びてバイオっぽくなってた。
「物持ち良いっすね」
って言ったら
「警察署の物が全部なんか新しかったら嫌でしょ?」
「あー、それは嫌ですね」
とか、
「変死体とかみるんですか?」
「死体を見る職業ですから」
「僕は見たくないなぁ、顔中にピンヘッドみたいに釘をまんべんなく刺されて、腕が切りとられて口とケツに挿さってるような死体みるのは」
「ないっす」
とかハートウォーミングな会話をしたりしなかったり。
結局、その俺と同い年くらいの警察官は帽子でペッタンコになった髪でさらにその童顔を引きたてながら1点6000円という俺の切符童貞を奪って行くのだった。