肩が触れ合うくらいに混合ったいつもの最終列車に乗り、帰路に就く途中の話し。
俺の前に座ってたじいさんは70歳かそこらか。
本を読んでた。
栞を落とした。
拾うじいさん。
突然出たーーーーーッッッ
股間へのロケット頭突きだーーーーー!!!!
油断してた。
ヤムチャばりに油断してた。
俺は素知らぬ顔で何もおかしなことはありませんでしたよ、というフリをしたのだが、それも無理だった。
車内は混み合っていて俺は横にも後ろにも体を引けないのでじいさんは股間に頭突きをしたまま届かぬ栞を探し続けるのだ。
俺が電車降りるまでその状況は続いた。