四日目。

別府に到着したころには既に夕方だった。
別府から湯布院へ抜ける道に差し掛かる頃に丁度夕焼けで、
火花を飛ばし終えてジクジク音をたててる真っ赤な玉になった線香花火みたいに真っ赤で、震えてて、その情景がとてつもなく目に焼きついてる。
 
大切な人が出来たら同じ季節にもう一度行きたいですね、うん。
 
その後、湯布院から阿蘇に抜ける山道が街頭一つなくライトを消すと真っ暗で変な小屋が転々として道路の真ん中に髪の長い女が居たりしたんだけどふと空を見上げると星で空が真っ白に見えた。
黒い紙を白いペンで塗るより、白い紙に黒いペンで点をつけたほうが早いんじゃないかって言う感じ。
 
地元に居る時はオリオン座が見えただけで喜んでる俺らだけど、阿蘇では北斗七星や天の川すら見えた。
逆にオリオン座がどれかわからなくなったとよ。
 
そんな感じで後半が充実してるこの日の締めは野営先を見つける際に起こった。
野営先によさそうな細道が道から伸びてたのでそちらに進んだのだが道が細く引き返せる感じではなかった。BGMで「愚かな民は死すべし」みたいなコトを歌詞で言っててなんか怖くなってたんだが。 
しばらく行くと十字路があったのでそこを右に曲がってUターンしようと思ったら右後輪がはまり車が動かなくなりホラーの王道状態になり、死亡フラグが立つ。
四半時から30分くらいかな、押したり引いたりしながら真っ暗な中ランタンつけて車を抜け出させ、今があるんだけど。
 
あ、ちなみに今阿蘇山で満天の星の元飯を食ったので星を見てビール飲みながら寝る準備してます。
飲んでるのは端麗だけれど、気分は山崎まさよしのCMのプライムタイム。