さらっと

死ぬか。

これが一番やばい。


すっげぇ、静か。

休日昼過ぎの子供連れがちらほらみうけられるバスの一番後ろ、六人掛け席の左端でそんなことを思い。

次にあの母子は今日どこへ行くんだろう。
とか思った。


天井にほど近いスライド式の窓を開く。風が吹き込む。風が頬を打つ。整髪した髪はバサバサに捩れた。